2018/4/11 18時 甲子園 〇4-1 (広島)
金本監督に「これは打てない」と言わしめたとの前評判があるとはいえ、打の広島、プロの洗礼を浴びせられるのではないかと不安な試合前でしたが、想像の域を超えた内容のピッチング、やはり今日のヒーローは高橋遥人投手でしょう。
あれよあれよと気付けば7回被安打2で2塁を踏ませない快投、鮮烈なデビューとなりました。
投球のほとんどがストレートであるのに、打ちあぐねる広島打線、見ていても低めのボールに伸びがあり、引いた線の上を通る様でありました。そんな中、特筆すべきは両投手の球数であったと思います。広島先発の中村恭平投手も被安打は4と決して打ち込まれていた訳ではありません、が、5回を投げきれず、球数は100球を超えてしまいました。対して高橋遥人投手は7回84球、5回時点で50球と、中村投手の半分。
ではなぜこの様な事になってしまったのか、それはお分かりの通りボール球の多さです。よく言われる「ファーボールはワンヒットと同じ」、それで考えると中村投手は10本ヒットを打たれたことになります。5回で10本も打たれればそりゃあ球数も多くなりますし、チームも流れに乗りにくいでしょう。
それに比べ高橋遥人投手はなんと無四球、つまり本当に2本しか打たれていません。
点を取られてる訳でもないのに守備は長く、攻撃は短い、序盤から広島には気持ち悪い、乗っていけないという感覚があったことでしょう。それを代表するのが6回広島の攻撃、無死一塁からのゲッツーです。阪神が点を取った次の回、0点で切りたい場面、先頭の會澤に詰まりながらもヒットを打たれ、広島独特の嫌な追い上げムードが立ち込めてきた所、次のバッターがらしからぬゲッツーを放ち、結局その回は三者凡退。バッティングは水ものとはいえ、このゲッツーにはそれまでの流れの悪さも関わっていた様に思えます。そしてここでやっと、今日はいけるかもしれない、今日はダメかもしれない、という空気が両チーム、両観客に流れ始めた様に感じました。
もう1つ、時系列は前後しますが、5回の糸原選手のタイムリーもポイントでした。
俊介の当たりで糸井がタッチアップ出来なかった、あの場面で三塁ランナーは抜けてからGoでいいんですから打球が速かったとはいえ、すぐベースに戻ってタッチアップして貰いたいところでした。
これでツーアウト、このまま点が取れなければ所謂取り漏れ、結果論ですがあの後点が取れなかったことを思えば、あのタイムリーはチームを救い、何よりも俊介と糸井が救われました。
あの場面でボール球を見極め、粘って粘って最後も難しい球をバットコントロールで外野まで持っていく勝負強さ、熾烈なショート争いの中、やはり糸原は1つ頭が出ています。
さて、余談ですが、開幕早々から話題になっている投手交代のタイミング問題、昨日は84球の高橋遥人投手を8回でスパッと代えました。球数も少ないし完投は、と考えたファンの方も多い事でしょう。ですが、私は個人的にあれで良かったと思っています。それはそろそろ広島打線に捕まりそうだったとか次回の投球を見据えてとか、そういう事ではなく、シーズンを通して中継ぎ陣の使い方をある程度決めておいた方がいいと思うからです。あぁもう次の回は自分だろうなと本人達も方針が固まっていた方がやりやすいでしょうし、先発を続投させて厳しい場面になったから交代など、中継ぎを便利屋の様に使うのはよろしくないと考えます。
あくまで一個人の考えでした。
最後に、年下の自分が言うのもなんですが、高橋遥人投手のヒーローインタビューは投球からは考えられないあどけなさがあり、かわいらしかったです。これからも頑張って欲しいです!
阪神優勝!
特別投稿 大工舎Jr.(大学生)
(代理掲載)
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